はじめに

今でこそ「アイブロウ技術」は美容業界の中でも確立された分野の一つとして認知されていますが、20年前はそうではありませんでした。
「眉を整える」ことがメイクの一部としてしか見られておらず、専門的な技術として体系立てて学ぶ環境は存在していませんでした。
ジャパンブロウティストスクール(JBS)は、その黎明期に「眉を通して人の人生を変える」ことを使命に掲げ、アイブロウ専門教育をスタートさせました。
そして2009年JBSは日本で初めて「ブロウティスト®」という名称を商標登録しました。
この「ブロウティスト」という言葉には、アイブロウ技術者としての誇り・責任・哲学のすべてが込められています。
1. 「ブロウティスト®」という言葉の誕生
「ブロウティスト(Browtist)」という言葉は、
「Brow(眉)」+「Artist(アーティスト)」を組み合わせた造語です。
単なる技術者ではなく、〝眉を通してその人の美しさと生き方をデザインする職業〟を示す新しい概念として誕生しました。
眉は顔の印象の8割を左右すると言われるほど、人の感情や印象を形づくる重要なパーツです。
JBSはその領域を「眉学(Brow Science)」として体系化し、理論と技術の両輪で支える専門職の象徴として「ブロウティスト®」を定義しました。
2. 商標登録をとった理由

① プロフェッショナルとしての証明
当時の美容業界では、アイブロウの技術に明確な資格制度や基準がなく、「誰でもできる」と思われがちな風潮がありました。
JBSが商標登録を取得したのは、「本物のプロフェッショナル」を証明するためです。
「ブロウティスト®」という名称を使えるのは、JBSの教育課程を修了し、当時の検定試験で3star(スリースター)以上に合格した技術者のみ。
※現在では、JEBLAの資格になり、「JEBLAワキシング1級」「JEBLAアイブロウデザイン1級取得者」であり、「公認アイブロウデザイナー」レベルです。
つまり、それは単なる肩書きではなく、確かな知識・技術・倫理観を備えた専門家であることの証なのです。
JBSの検定試験を通過したブロウティストは、
・骨格・筋肉・表情の分析
・デザイン理論(整顔眉の設計)
・安全なワキシング技術
・カウンセリング力・心理理解力
を総合的に基礎を習得しています。
このように、商標登録は「学びと修練を重ねた者だけが名乗れる資格」であり、プロとしての誇りを象徴する称号なのです。
② 独学・自己流技術者との差別化
JBSは創立当初から、独学や自己流で技術を始める施術者との違いを明確にするため、教育・検定・商標の3本柱を軸に「プロフェッショナルの基準」をつくり上げてきました。
しかしこの取り組みは、やがてもう一つの大きな成果につながります。
長年の眉研究が実り、JBS独自のアイブロウデザイン理論が特許として正式に取得されたのです。
この瞬間、JBSの基盤は“3本柱”から“4本柱”へと強固に進化しました。
すなわち、
・教育 ─ 理論と実技を体系化した育成
・検定 ─ 技術基準を明確にする仕組み
・商標 ─ ブランド価値と信頼の証(ブロウティスト®)
・特許 ─ 専門性を裏付ける科学的根拠(独自のデザイン理論)
という4つの根幹がそろい、JBSの技術者は他の施術者とは比べ物にならない信頼性と専門性を持つ存在へと確立されました。
これにより、「プロとアマチュアの境界線」は誰の目にも明確に可視化されるようになったのです。
JBSが守りたかったのは「技術」そのものではなく、「技術を通して人の人生に関わる職業としての尊厳」でした。
③ 独自の教育哲学「アイブロウフィロソフィー」の体現者
「ブロウティスト®」とは、単に眉を整える人ではありません。
JBSが提唱する「アイブロウフィロソフィー(眉哲学)」を理解し、実践できる人のことです。
この哲学は、眉を「整容技術」としてだけでなく、「自己肯定感を育てる教育」として捉えています。
つまり、ブロウティスト®は「眉をデザインする」ことを通じて、「その人の心を整える」ことができる存在です。
・お客様のコンプレックスに寄り添う
・外見の変化を内面の自信へとつなげる
・眉を通して「生き方」をデザインする
この理念に共感し、行動で体現できる技術者こそ、真のブロウティスト®なのです。
3. 「名乗れる人」と「名乗ってはいけない人」
ブロウティスト®の称号を使用できるのは、JBSで3star以上に合格した技術者のみ。
商標登録は、使用ルールを明確にすることで、ブランドの信頼性を維持します。
JBSは、商標を管理することを目的としているのではなく、〝学び続ける意識を持ったプロ〟だけがブロウティスト®であり続ける環境をつくるために、この制度を設けています。
4. 本物の「プロフェッショナル文化」を育てるために
日本の美容業界は今、「資格よりも即戦力」「スピードよりも結果」が求められる傾向にあります。
しかし、流行や価格競争に流されてしまえば、技術者の価値は一時的なものに過ぎません。
ブロウティスト®という称号は、そうした〝消費される技術〟の対極にあります。
それは、一生を通じて磨き続ける「職人としての道」であり、
眉を通して人の生き方を支えるアーティストとしての覚悟を意味します。
5. 未来への展望
今後、JBSは「ブロウティスト®」の国際的展開を見据えています。
日本発の眉教育として、海外でも「Browtist®」が通じるブランドに育て、
日本の美容技術の品質と倫理観を世界へ発信していくことを目指します。
そして、その中心にあるのは常に、
眉で人生を変える
という理念です。
ブロウティスト®とは、その理念を体現する存在。
その称号を背負う全ての技術者が、これからも誇りを持って社会に貢献していけるよう、JBSは教育の原点を守り続けます。
おわりに
商標登録とは、単なる権利の保護ではなく、信頼の文化を守る行為です。
「ブロウティスト®」という言葉の裏には、教育への情熱、技術者への敬意、そしてお客様への約束が詰まっています。
これからもJBSは、この名称を守りながら、次の世代へと継承していきます。