なぜ今、眉毛需要が伸びているのか?一時的な流行ではなく「美容習慣」になりつつある理由

近年、眉毛サロンやアイブロウメニューを目にする機会が増えてきました。
美容室でも、眉カットだけでなく、アイブロウワックスや眉デザインなどのメニューを導入するサロンが増えています。
では、なぜ今ここまで眉毛への需要が伸びているのでしょうか。

結論からいうと、眉だけが急に流行したのではありません。
人の見られ方や、美容に対する意識そのものが変わってきたことが大きな理由です。

目次

アイビューティー市場は高い水準で推移している

眉毛需要の高まりは、感覚的なものだけではありません。

株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミーの「美容センサス2026年上期<アイビューティーサロン編>」によると、アイビューティーサロンの市場規模は2026年上期で1,323億円。前年比では−4.4%と減少しているものの、2022年の943億円からは大きく水準を上げており、直近5年では2番目に高い市場規模とされています。

ここで大切なのは、前年より少し下がったかどうかだけを見るのではなく、数年単位で見たときに、目元まわりの美容が以前よりも高い水準で定着しているという点です。

つまり、アイブロウや目元美容は一時的なブームではなく、美容習慣のひとつとして広がり始めていると考えられます。

出典:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期<アイビューティーサロン編>」

眉需要が伸びた大きなきっかけ

眉毛への意識が大きく変わったきっかけのひとつが、コロナ禍です。

マスク生活によって顔の下半分が隠れ、目元や眉がより目立つようになりました。
さらに、リモート会議などで自分の顔を見る機会が増えたことも、美容意識の変化につながったと考えられます。

JBS関係のサロン様が、店舗を営業できない期間は、写真を使って似合う眉を可視化する「眉チャレンジ」のような企画を行い、全国から反響がありました。

サロンに行けない状況でも、眉に悩む方は全国にいる。
そのことが、改めて見えた時期でもありました。

男性の眉需要が大きく伸びている

特に注目したいのが、男性の眉需要です。

ホットペッパービューティーアカデミーの調査では、2026年上期の男性アイビューティーサロン市場は274億円、前年比+46.4%と大きく伸びています。また、男性の利用率は4.9%で、ここ5年で年々上昇しているとされています。

コロナ禍を超えてから顧客層が大きく変化し、男性の需要が著しく伸びたと感じます。以前はサロンの男女比率が8:2ほどだったものが、コロナ禍を超えて1〜2年後には男女比が半々になっています。

男性美容そのものが伸びたことも、眉需要の拡大に大きく関係しています。

マスクで顔半分が隠れたことをきっかけに、スキンケアやヒゲ脱毛など男性美容への意識が伸び、その中で見えている部分である目元や眉に意識が向くようになり、眉毛の重要性が老若男女問わず高まったと考えられます。

30代男性では「アイブロウ・眉カット」が伸びている

さらに、男性の中でも30代の動きは特に注目されています。

ホットペッパービューティーアカデミーの同調査では、男性30代の「アイブロウ・眉カット」の利用率が40.2%から51.8%へ伸び、前年差+11.6ポイントと大きく上昇しています。30代男性の最多メニューにもなったとされており、背景には身だしなみ意識の広がりがあると分析されています。

これは、美容室にとっても大きなヒントです。

30代男性は、仕事で人と接する機会が多い世代でもあります。
営業、接客、商談、オンライン会議、プレゼンなど、第一印象が大切な場面が多くなります。

その中で、眉を整えることが「おしゃれ」だけでなく「身だしなみ」として認識され始めているのです。

男性が眉に求めているのは「仕事での見られ方」

男性が眉を整える理由というと、
「モテたいから」
「かっこよくなりたいから」
というイメージを持つ方もいるかもしれません。

もちろん、それも理由のひとつです。

しかしJEBLA(一般社団法人ジャパンアイブロウライセンス協会)が全国の認定サロン1,203名にアンケートを行った内容として、男性が眉に求めるものは「仕事での見られ方」など他者評価を重視する傾向があります。

出典:一般社団法人ジャパンアイブロウライセンス協会

さらに眉を整えることで、第三者からの見られ方が変わったと感じている方が多かったという結果がでました。

出典:一般社団法人ジャパンアイブロウライセンス協会

眉は、顔の印象を大きく左右するパーツです。

清潔感、信頼感、きちんと感。
これらは、ビジネスの場でも重要な印象です。

今までは、身だしなみといえばスーツやヘアスタイルが中心でした。
しかし、眉を整える方が増えたことで、眉も身だしなみの一部として認識されるようになってきています。

女性にとっての眉は「自分らしさ」にもつながる

一方で、女性の場合は少し傾向が異なります。

JEBLAが行った同調査では女性は内面的な影響が大きく、「自分が自分の見た目に満足したい」「私が私らしく生きるために眉を整えることが必要」と感じている方が多い結果が出ました。

出典:一般社団法人ジャパンアイブロウライセンス協会

眉は、毎日鏡を見るたびに目に入るパーツです。

うまく描けない。
左右差が気になる。
形が決まらない。
自分に似合う眉がわからない。

このような悩みは、日々の小さなストレスになります。

眉が整うことで、メイクがしやすくなるだけでなく、自分の印象に自信を持てるようになる方もいます。

男性は「他者からどう見られるか」。
女性は「自分が自分の見た目にどう満足できるか」。

もちろん全員に当てはまるわけではありませんが、眉に求める価値が人によって違うという視点は、サロンでのカウンセリングにも役立ちます。

眉メニューは流行ではなく、習慣になっていく

眉需要は、ただの流行なのでしょうか。

眉への価値が上がってきていること、流行のように見えるけれど実はそうではなく、これからひとつの文化や習慣になっていくのではないか考えられます。

ホットペッパービューティーアカデミーの調査でも、男性はアイビューティーサロンの年間利用回数が3.1回、前年差+0.7回、+28.6%と増えているとされています。

まだ男性の利用者数は少数とされていますが、通う回数が増えているという点は、眉や目元美容が単発のイベントではなく、定期的なお手入れとして広がる可能性を示しています。

眉は、髪と同じように定期的なお手入れが必要なパーツです。
一度整えたら終わりではなく、時間が経てばまた毛は伸び、形も崩れていきます。

だからこそ、眉メニューはリピートにつながりやすく、サロンの新しい習慣メニューとして育てていくことができます。

美容師が眉を学ぶ意味

これからの美容室にとって、眉は「追加メニュー」のひとつではなく、お客様の印象づくりを支える大切な技術になっていきます。

髪型を整えるだけではなく、眉まで含めて印象をデザインできるようになる。
それは、美容師にとって大きな強みになります。

これからアイブロウを導入し、お客様が求めるものを提供できる技術者を育成していくことが使命であると私たちは考えています。
多くの美容師の方々が、アイブロウの需要を理解し、お客様にとって喜ばれるメニューを提案できることが、とても理想的です。

眉需要が伸びている今だからこそ、
「流行っているから取り入れる」のではなく、
「お客様に必要とされているから学ぶ」
という視点が大切だと思います。

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次回のブログでは、
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